展示室があるビルで出会った人と対話し、発見した要素をもとにテキストを作成、展示室の壁に口紅を塗った唇を直接押し当て発話する。
ギャラリーの壁=支持体と自身との関係性について考察するとともに、会場の歴史、奥行き、広さを測量し、対話の時間を残す。会期の9日間、対話は増えていく。
林葵衣は、身体と環境を考察するアーティスト。
自分の体はなんなのか?環境の中に写し込むことによって身体、自身を再認識する。自分自身がコントロールできない身体の動きや限界を作品や空間に落とし込むことによって作品化する。言葉を発する身体をどう動かすのか、特別考えることもなく、難なくできるが、実際どのような筋肉が動いているのか?唇がどのような形をしているのか?把握している人は専門家でない限りいないだろう。
ギャラリーの壁に発話をしながら自身の唇を押し付けて行く“唇拓”を通して、音の可視化のみならず、発音する内容と自身との関係性を考察します。口紅の痕跡を作品化する“唇拓”は、その移動した口紅の痕跡が見るものに、身体の一部として、また女性として、言葉と身体の関係を作品という形で落とし込んで行きます。
(N-mark G5代表 武藤 勇)
会場|N-mark G5
〒453-0803 愛知県 名古屋市中村区長戸井町4-38 KOGANE 4422 BLDG内
会期|2019年10月4日(金)–10月20日(日) (金・土・日のみ開場)
時間|15:00 – 20:00
休館日|月・木曜日、祝日
関連企画|アーティストトーク
日程|10月11日(金) 19:00 –
参加費無料・1ドリンクオーダー制
主催|N-mark
協力|KUNST ARZT・KOGANE 4422 BLDG.